日比谷にも住みたい

日常雑記絵日記ブログ「荒川区に住んでます」の宝塚観劇記録用の日比谷別宅です

探偵に重ねる「男ってやつは」

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↑主人公の探偵が敵地(マフィアのパーティー)に飛び込もうとするのを恋人が止める場面です。観劇後、夫が「わかるわぁ〜」としきりに頷いてました。男として行かねばならぬように出来ているから飲み会に行くそうです。しょうもない

宝塚雪組公演『私立探偵ケイレブ・ハント』を観に行ってきました。
とても楽しかったです!
一緒に行った夫もお芝居がすごく楽しかったとニコニコでした。

物語の舞台は、20世紀中頃のロサンゼルス。探偵事務所を営む主人公ケイレブ・ハント(早霧せいなさん)とその仲間たちが、ある若手女優の死を追うにつれ、華やかな映画業界の裏で暗躍するマフィアに行き着くが、自身の命を狙われるどころか恋人(咲妃みゆさん)まで巻き込まれてしまい……というスリリングなお話。

銃とコーヒー(そういえば探偵につきものの煙草が出てこなかった気がする)、酒と軽口、そして美女を愛する無鉄砲な男たちと、苦悩しながらも彼らを愛してしまう女たち。そんな彼らを取り巻くキナ臭いショービズの世界の舞台裏。
わたしはマーロウとかエルロイとかの小説が大好きなので、雪組さんの個性的な面々で、いかにも男臭い探偵ものを観ることができて、すごく嬉しかったです。観ている最中、ふとこれは自分の願望が作り出した夢かと思ったくらいでした。
話の筋も大変わかりやすかったので、初見でちゃんと物語に入り込めました。
これが伏線だったのね、という展開もあったり、笑いあり切ないエピソードありで物語の行方にハラハラドキドキしつつ、ちぎさんかっこいーとかちぎさんかっこいーとかちぎさん美人ーとか、忙しかったです。
あと心に残ったのが(ねたばれになるかもしれないので反転→月城さん)の撃たれっぷりが、本当に致命傷を撃たれていたみたいでびっくりしました。芸達者や。
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夫的には、「テンポ良くてたくさん笑っちゃった。みんな演技うまいのねえ……」という感動と、娘役さんたちの50~60年代風ファッションの衣装がかわいくて気に入ったそうです。空港の場面のスチュワーデスの衣装に至るまでかわいかったな。

それにつけても、いや〜やっぱりスーツものはいいですね!! みんなスタイルがいいからスーツが似合うわー。

ジュークボックスから始まるショー『Greatest HITS!』も心踊るショーでした。
どこかで聴いたことのあるおなじみの曲がたくさん。クリスマスソングメドレーでは童心に帰ってしまいました。
大人になってからクリスマスってそこまで何もしないですが、やっぱりクリスマスソングを聴くと自然と体がうきうき揺れます。ちぎさんサンタがキラキラな赤い衣装に早変わりするところとか、お人形のようなダンサーたちとか、子どもの頃にクリスマスツリーの飾りを眺めながら見たファンタジックな夢のようだわ。
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ちぎさんのリーゼントのまるまるしたところがすごくきれいでした

あと、こちらも衣装の早変わりがあったゆうみちゃんの「Material girl」の場面がすごくかわいかったです。サビの部分の歌い方とか、とってもキュートでずっと聴いていたかったくらい。
ベートーベンの運命に乗せてだいもんさんが歌う迫力の場面は、宝塚っぽい「えっ、やられるんかい」という展開でしたが、楽しげな曲でももっとたくさん美声を聴きたかったわあ。
ほかにもふりふりな黒燕尾あり、最高に楽しい3時間を過ごすことができました。
トップお2人の退団が発表されたばかりで、ショーの最中はときおり寂しい気持ちになってしまいましたが、これからの時間も大事に目に焼き付けていきたいと思います。また12月に行くぞー。
ほんとに楽しかった〜。